中央大学通信教育部
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| 第1回 その話は本当だろうか? |
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「通教ねっと」は、中央大学法学部通信教育課程の在学生の方々に対する学習サポートを行うにあたり、”必要なことを行い、不必要なことを行わなければ、中央大学法学部通信教育課程は誰でも卒業できる”をモットーとしています。
普段学生同士が顔合わせる機会の少ない通信教育課程では、嘘や噂、根拠のない間違った指導からくる、独りよがりや思い込みによって、本来卒業できる環境や能力を持った人までも卒業から遠ざけられてしまうことがあります。
本当は卒業できるはずの人が、遠回りさせられたり、自分を責めて学び舎を去っていってしまうことは大変悲しいことです。
「通教ねっと」はメンバーエリア内でリリースしているガイダンスを通じて”誰でも卒業できる”と発言しています。「通教はイバラの道」「通学課程よりも卒業が難しい」と本気で思っている人にとっては、信じられないことでしょう。そのような人たちにとっては、私たちの発言こそが嘘であったり、根拠のない間違った指導の一環と思われるかもしれませんが、そうではありません。
私たちはインターネットを手段としています。しかし、運営にあたっている者は学生の”生”の実体を把握しようと様々な試みを行っています。独自のアンケート調査や「通教ねっと」以外での活動を通じて、卒業する学生と卒業できない学生を見てきました。
その結果、巷で出回っている情報の中には根拠に基づかない間違ったものが多く、そのうちのいくつかは卒業するにあたり致命的なものであること。最低在籍年次で卒業する人たちが実践する学習スタイルには共通点があり、新入生の多くがその方法論から入学と同時に遠ざけられてしまうこと。卒業できずに辞めていく人たちの実に多くが、自分自身の能力の無さを責め、また、卒業が難しいと本気で思っていることに気づかされました。
こうした現状を少しでも変えたいと思い、この「卒業への思考と行動」を連載・特集としてお送りすることになりました。
今後の記事の中でも触れますが、これからお送りする内容を信じるも信じないも、実際の行動として取り入れることも、取り入れないことも、お読みになるみなさんの自由です。ただ、私たちは一人でも多くの人に信じてもらえるよう、また、行動として反映していただけるよう、可能な限り根拠を挙げ、明確な表現を目指します。もちろん、他人の権利や名誉、信用に関わる事柄については、抽象的で不明瞭であったり、根拠に乏しいものになるでしょう。それでも、普段みなさんが接する情報よりも、根拠やその信憑性において、優れているものとなるよう努めます。
例えば「卒業率」。みなさんは中央大学法学部通信教育課程の卒業率は何パーセントかご存知ですか?
この原稿作成の時点で中央大学通信教育部のサイトを見ると、FAQのページに算定方法を示した上で7%前後とされています。以下は、過去に中央大学通信教育部のサイトに掲載されたデータから割り出したこの原稿作成時点での最新の卒業率の動向です。
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データ採取日 |
4年次以上
在籍者数合計 |
卒業者数
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卒業率
(%)
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| 2007年度 |
2007年6月末日 |
3912 |
215 |
5.5 |
| 2006年度 |
2006年6月末日 |
3985 |
264 |
6.6 |
| 2005年度 |
2005年9月末日 |
3941 |
268 |
6.8 |
「卒業率」とは、当年度の4年次生から、10月入学者を除いた数の合計を分母として、年度合計卒業者数を分子に取り算出したものです。10月入学者の4年次生は、翌年の9月以降に卒業可能となるため、卒業可能者に含まれません。有効なデータ採取日としては、当年度の4月1日から9月末日までの日付が付されたものとなりますが、さらに、6月末日のデータ公開までに除籍・退学処理を行うため、6月末日から9月末日までのデータが理想的でしょう。母数を最大限減らしても、ここ3年は7%に届いていません。外部からはわからないデータ採取日以降の期中の退学者や下半期の10月入学者の除籍分を加味すると、7%前後という記事の信憑性は増すのかもしれませんが、一部で取りざたされている8%とか10数%といった数字については、根拠のないまったくのデマ情報であるとするのが「通教ねっと」としての見解です。
いかがでしょうか。実際2007年度の卒業率が5.5%であるところ、8%と流布されたところで大した影響はありません。しかし、本当の問題は、この大差ない数字の誤差にあるのではなく、根拠が示されないまま8%であるとか10数%であるとかいう数字が一人歩きして、かつ、それを修正する人、できる人がいないというところにあります。これこそが、実体をかけ離れて異様なまでに低い卒業率を弾き出してしまう根本原因の一つです。「卒業率」ならまだ影響は軽微ですが、これが履修方法や学習方法に関する情報であったならどうでしょう。間違っている情報を修正する人、できる人がいないまま、あなたも、そして周囲も皆、気の遠くなるまわり道をそのまま突き進んでしまいます。
決めるのはあなたです。そして私たちはあなたのその決定を尊重します。これこそが、実は卒業への重要な手掛かりの一つです。
このような言い方をすると前述の説明と矛盾するように思われるかもしれませんが、その理由については次回ご説明します。
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次回へ続く
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